鍋料理と引き立て合う日本酒10選

更新日2021.2.15

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寒さの深まりとともに恋しくなる鍋料理。そんなお鍋の湯気が立ち上るテーブルには、やはり日本酒がしっくりくるのではないでしょうか。相性のいい理由としては、日本酒にも鍋料理にも旨味のもととなるアミノ酸が多く含まれており、一緒に味わうことで相乗効果が生まれるから。とはいえ、お鍋も日本酒も多種多彩な味わいがあります。そこで今回は、より美味しさがアップする選び方のコツとともに秀逸な日本酒をご紹介。ご家庭でお鍋を囲む時間がより一層口福に満たされるよう、最適な一本をお選びください。

目次

七賢 絹の味 純米大吟醸

寛延3年(1750年)、山梨県北杜市に創業した山梨銘醸。現在は、北原対馬さんと亮庫さんの若き兄弟が中心となり、同郷のサントリー白州蒸溜所や中村キース・ヘリング美術館とのご縁から生まれたスパークリングでも目覚ましい進化を遂げています。酒造好適米「夢山水」を使用した「七賢 純米大吟醸 絹の味」は、贅沢な純米大吟醸規格でありながら、日常の食卓で飲んで欲しいという想いで醸されました。大吟醸特有のフルーティーな香りを控えめに、派手さを押さえたすっきりとした爽やかな口当たり。豚のしゃぶしゃぶなど、食材の持ち味をシンプルに味わう鍋にぴったりです。ポン酢や胡麻ダレ、薬味による変化も、懐の深い上品な柔らかさが受け止めてくれます。

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七田 七割五分磨き 山田錦

天山酒造の前を流れる祇園川は、天山山系の水を集める清流で源氏ボタルの発祥の地とされ、蛍の名所として親しまれています。地元を中心に流通する「天山」「岩の蔵」のほか、「七田」は6代目の七田謙介さんが、県外向けに設立したブランド。その中でも酒米違いで醸す「七割五分磨き」シリーズは、低精米において先駆け的存在です。酒米の王様「山田錦」を敢えてあまり磨かず、お米の魅力を最大限に引き出しています。ほんのりと黄色がかった色合いに、ほっと和む穏やかな香り。1年以上熟成させているため、力強さと円やかさが共存するこちらは、豆乳鍋やチーズ鍋などと相性抜群。お燗にしても心地よい酸味やキレが感じられ、軽快に飲み進められます。

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會津宮泉 純米酒

福島県会津若松の地にて、昭和39年に創業した宮泉銘醸。「會津宮泉」を主力銘柄として造り続け、その後、同じ市にある本家筋の酒蔵の廃業に際し、銘柄「冩樂」を引き取ることになりました。4代目の宮森義弘さんの革新的な酒造りによって「冩樂」はたちまち頭角を現し、入手困難な人気銘柄に成長。そして、県内限定流通の銘柄の「會津宮泉」においても酒質を向上させます。2018年には「會津宮泉 純米酒」が、国内最大級の日本酒品評会「SAKE COMPETITION 2018」の純米部門GOLDにて栄誉ある第1位を獲得するまでに。口に含むと、米の旨味と酸味がバランスよく広がり、キリッとした後味が印象的。たくさんの野菜の旨味がしみ出した澄んだポトフのような鍋と共にぜひ。

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天狗舞 COMON特別純米

江戸後期の文政6年(1823年)以来、霊峰白山を望む加賀平野で酒造りを続ける車多酒造。森に囲まれており、木々の葉のすれあう音がまるで天狗の舞う音に聞こえたことから「天狗舞」の名が付けられたとか。多くの日本酒を山廃仕込みで醸すなか、こちらは新たなコンセプトで発売された1本です。「COMON」には2つの意味があり、一般的に普段着として用いられる着物である「小紋」、共通の、共有のという意味の英語「common」から。酒文化を次代へ繋げるべく、日頃日本酒に馴染みの少ない方々にもわかりやすい味わいの分布やおすすめの温度帯を図で表示しています。軽やかな旨味と程よい酸味が調和するテイストが、すき焼きのような濃厚な味わいも包み込むでしょう。

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満寿泉 しぼりたて新酒

銘柄「満寿泉」は、蔵本名の一字「桝」に縁起良く「寿が満ちる泉」と当て字し、長寿の酒を意味しています。まだ「吟醸酒」という言葉が一般的でなかった昭和40年代から、吟醸酒造りに力を入れ、能登四天王のひとりである三盃幸一元杜氏と4代目蔵元・桝田敬次郎さんを中心に吟醸酒蔵として名を馳せることに。現蔵元・桝田隆一郎さんも、アンリ・ジローのオーク樽での熟成やワイン酵母で醸すなど、斬新な試みで新たな風を吹き込んでいます。冬季限定のしぼりたての生酒は、濃厚な味わいと華やかな香りで、徐々にトロリとした口当たりになるフレッシュな新酒。大根おろしをふんだんに使ったみぞれ鍋のようなさっぱりとした味わいによく合い、ついつい盃を重ねてしまいそう。

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花垣 生酛 純米

蔵が位置する福井県大野市は、奥越前の中心地として栄えてきた城下町。初代は金物屋を営んでいましたが、6代目によって酒造りが始まりました。背後に白山山系を望む北陸屈指の豪雪地帯の盆地で、中心に九頭竜川が流れ、その伏流水によって湧き水に恵まれています。天然の乳酸菌を利用した昔ながらの製法で仕込む「花垣 生酛 純米」は、「辛酸(しんさん)甘苦(かんく)渋(じゅう)」の五味をしっかり引き出した力強い味わい。じっくり熟成を経て出荷するため、美しいほのかな琥珀色で、なめらかな熟成感と味の膨らみを感じ、余韻が長く続きます。お燗にするとより魅力を発揮。ニラやニンニクの風味豊かなもつ鍋にも負けず、相乗効果で後を引く味わいに。

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ゆきの美人 純米大吟醸

秋田市の中心部にある町中のマンション1階部分で酒造りを行う小さな酒蔵。低温管理ができる設備を整えた四季醸造のため、年間を通して新酒をリリースすることができます。往復2時間かけて汲みに行く秋田屈指の軟水である大平山の湧水を仕込み水に、全て大吟醸用の小容量のタンクで純米酒以上のみを製造。「ゆきの美人 純米大吟醸」は、若々しいフレッシュな口当たりで、爽やかな酸味、味の膨らみが感じられます。純米大吟醸であっても飲み飽きない親近感ある味わいは食中酒に最適。秋田の郷土料理であるきりたんぽ鍋と味わえば、一体となるような相性のよさです。お酒もお鍋も、地方それぞれの個性がある日本が誇る伝統文化。同じ郷土のお酒と食事は自然に寄り添います。

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あわ酒スパークリング
純米大吟醸

福島県二本松市にもともとあった酒蔵を母体として、2007年に新たなブランド「人気一」を立ち上げました。醸し出す日本酒は、すべて精米歩合60%以下で長期の低温発酵にこだわった吟醸のみ。酒造りは伝統芸能という考えのもと、職人による樹齢100年前後の杉材の木桶など木製の道具を使い、和釜で蒸し、手造りの麹を使用。スタイリッシュなデザインのスパークリングも、通常の倍以上の時間と手間を掛けています。こちらには、近年定番鍋になりつつある人気のトマト鍋を合わせてみてはいかがでしょうか。トマトの酸味を、お酒のきめ細やかな泡と優しい甘味が引き立てます。洋風のお鍋ですので、ワイングラスに注いだスパークリングが食事のシーンを盛り上げてくれるでしょう。

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美冨久 山廃純米 CHURYUMOV329

東海道五十三次の宿場町として栄えた水口宿の街道筋に蔵を構える美冨久酒造。奥深いお米の旨味を表現した山廃仕込み中心の「美冨久」と、フルーティーで軽やかな速醸の吟醸造りをメインとした「三連星」の2つの銘柄を展開します。「チュリュモフ」とは、秒速32.9kmの速度で宇宙空間を移動する周期彗星。「みふく=329」の語呂合わせから、酒造好適米「彗星」を32.9%磨いて精米歩合67.1%とし、得意の山廃仕込みで製造しました。旨味とコクを存分に感じられ、酸味からくるジューシーさも。ボディがしっかりとしていますので、個性の強いキムチ鍋などにも負けない存在感です。温度帯による変化も楽しめ、冷やせばきりりとした爽酒に、ぬる燗ならじっくり味わえる薫酒に。

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相模灘 特別本醸造

神奈川県の最奥地、鬱蒼とした森に囲まれた久保田酒造は、丹沢山系の湧水を用い、米の旨味を生かしたバランスの良い食中酒をテーマに、基本に忠実な吟醸造りで「相模灘」を醸しています。「相模灘 特別本醸造」は、生産量のなかでは数少ない本醸造タイプのお酒ですが、大吟醸と変わらない完全手造りによる吟醸仕込み。長野産の酒造好適米「美山錦」を使い、60%まで磨き上げています。本醸造というカテゴリーでのハイクオリティさに驚きを隠せません。口に含むと微かな吟醸香と艶やかな旨味が広がり、するりと喉をすり抜けていきます。キレのいいすっきりとした後味ですので、牡蠣鍋やアンコウ鍋、鱈の白子鍋など、魚介が主役のお鍋に打って付けです。

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まとめ

今回は、鍋料理と引き立て合う日本酒をご紹介してまいりました。さっぱりとした味わいのお鍋には香り高い吟醸タイプやスパークリング、濃厚な鍋には純米酒や生酛のような骨格あるタイプなど、同じ味わいのイメージを組み合わせるとしっとりと身体に染み入ります。その一方で、真逆のタイプを合わせてコントラストを楽しむのも面白い発見があるかもしれません。また、少しもったいない気もしますが、煮詰まってきた鍋を余ったお酒で整えるのもひとつの手。ぜひお好みの相性を探りながら、鍋料理とともに極上の日本酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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